バッテリーの廃棄について
[ 新バッテリー指令(2006/66/EC)前文 ]和訳・要約・解説等
(3)
カドミウムによる環境汚染に対する共同体行動計画に関する1988年1月25日付の閣僚理事会決議では、適切な代替品がないカドミウム入りバッテリーの使用を制限することを重視していて、カドミウム入りバッテリーの回収・リサイクルを重要な要素としています。
(4)
一定の危険物質を含むバッテリーに関する欧州理事会指令91/157/EECの目的は完全に達成されていません。
第6次共同体環境行動計画を定めた1600/2002/EC、および廃電子・電気機器に関する指令2002/96/EC(WEEE指令)は共にバッテリー指令91/157/EECを改正する必要があることを強調しています。
従って、この度バッテリー指令91/157/EECを改正し、差し替えることとなります。
(5)
本バッテリー指令(2006/66/EC)では環境上の目的を達成するため、水銀・カドミウム入りのバッテリーを市場に置くことを禁止します。
さらに、廃棄バッテリーの高レベルな回収とリサイクルとバッテリーの廃棄に関わる人たちの環境パフォーマンスの改善を推進します。
これは、廃棄物に関する指令である2006/12/EC,1999/31/EC,2000/76/ECを補助するものとなります。
(6)
廃棄バッテリーが環境を汚染するような方法で捨てられることを防止するため、また、廃棄物管理(処理方法など)が異なることでの混乱を避けるため、新バッテリー指令は全てのバッテリーについて適用されます。
(7)
信頼できるバッテリーは多くの製品や機器、サービスの安全性の基本であり、われわれの社会に不可欠なエネルギー源となっています。
(8)
携帯型バッテリーと産業用および自動車用バッテリーは区別するのが適切です。
産業用および自動車用バッテリーは、埋立地への廃棄・焼却を禁止されなければいけません。
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